H形鋼のウェブ部分にコンクリートを充填した合成梁の耐火性能: 貫通孔を有する上フランジとスラブ天端を同ーとした合成梁の耐火実験

摘要

貫通孔を有する上フランジとスラブの天端を同一とした合成梁に正曲げモーメントが作用する場合、貫通孔有無、鉄骨断面寸法、補強方法による影響を把握した。荷重比M/sMyと耐火時間の関係を既往の実驗結果とともに図-5に示す。既往と同一断面で荷重比0.33が同じでも貫通孔があると耐火時間が76分短くなつた。また、幅広断面になると荷重比を抑えても耐火性能が低下した。しかし、耐火的に十分な貫通孔補強を施せば耐火性能が向上し、幅広断面でも212分の耐火時間を確認できた。