海外試乘◎ポルシェ·ベーシックモデルの矜持

摘要

ボクスターに続きクーペのケィマンにも、新開発エンジンへの換装を最大のニュースとした、大幅なリファインが実施された。ボクスター同様、"718"というサブネームが与えられた新モデルに採用されたのは、ベースグレード用が2リッター、Sグレード用が2.5リッターのターボ付き水平対向4気筒ユニットで、トランスミッションと共に縦置きされる。つまり2.7/3.4リッターの自然吸気6気筒だった従来型に比ベると、"排気量が落とされた上で、さらに2気筒が削られた"というのが、新型の心臓部であるわけだ。911カレラ·シリーズに前例があるように、そうしたスペック変更の最大の目的が、まずはCO_2の削減(=燃費向上)にあることは疑いない。ただし、そこはポルシェ車ゆえ、パフォーマンスが低ドしてしまうことは絶対に許されないのも共通。実際、共に從來型比で25psの最高出力の上乗せを果たしたスペックは、そのあたりにも十分な配慮が行われたことを感じさせるものだ。