形状が複雑なトラス歩道橋の設計•施工と振動使用性: 阿倍野歩道橋架替工事

摘要

大阪市の天王寺•あべのターミナル駅周辺では，図-1に示すように大阪南の玄関口として，あべのハルカスの建設を含め，大規模な再開発事業が進められている.その中心地に位置する阿倍野歩道橋は，再開発事業に伴う道路拡幅により既設の階段や橋脚が支障となること，桁下高さが現行道路構造令に適していないこと，歩道橋通路内に段差があること，完成後45年経過しているなどの理由で架け替えられることになった.ここでは，阿倍野歩道橋の架替工事におけるデザイン•設計コンペから構造設計，製作，架設および振動使用性について報告する.