新北上大橋

摘要

新北上大橋は，宮城県石巻市内の北上川河口に架かる橋長565mの鋼下路トラス橋であり，1976年の供用開始以来，地域の沿岸交通に不可欠な渡河道路としての役割を担ってきた．しかしながら，東日本大震災の津波により7径間のうち左岸2径間が流失，残りの右岸5径間も歩道部プレキャストコンクリート床版の崩落や鋼トラス部材の損傷が生じた．右岸に隣接する大川地区とともに，津波による甚大な被害が度々報道された被災橋である．