高力ボル卜摩擦接合継手における接触面の多様化と異種接合面継手に関する検討

摘要

高力ボルト摩擦接合継手を用いる場合，「道路橋示方書」および「鉄道標準」では，接触面は黒皮を除去した粗面状態または無機ジンクリツチペイント（以下，無機ジンク）を塗布した状態としている.その際，接触面の表面処理仕様は継手ごとに統一することが前提とされている.しかし近年では，橋梁の接触面における表面処理方法も多様化し，1つの継手において仕様の異なる接触面が混在した継手（以下，異種接合面継手）が適用される場合がある.