航空整備士のかなリマニアックな飛行機豆知識VOL.8防氷系統編

摘要

『雨ニモマケズ風ニモマケズ低温ニモ着氷ニモマケナイ優レタ装備ラ持チ』（…宮沢賢治さh、モジッてごめhなさい）飛行機は他の乗りちのに比べて非常に厳しい環境にさらされます。氷点下の雲の中やマイナス50°Cにもなる1万メートル以上の高度を飛ふと、機体の各部に着氷が発生し、安全な飛行の妨げとなる現象が発生します。そこで、着氷が起こりやすいところには防氷装置が装備されています（図1の①～⑤）。操縦室の窓には電熱ヒーターが装備されています。車の後部窓ガラスにも電熱ヒーターがっいていますが、車と飛行機では構造も目的も大き<異なります（図2）。車の窓の電熱ヒーターが電熱線で内側のくもり止めを行うのに対して、飛行機では窓の全面をほぼ透明な電熱ヒーター層で主に外側のガラスをあたためています。目的は2つあります。