再見!殲6.J－6戦闘機-現代化の尖兵との別れ

摘要

1978年12月の「三中全会（中国共産党第11期中央委員会第3回全体会議）」は、いまに続く「社会主義市場経済」の路線を打ち立てた。それから問もない1980年代初東に、筆者は日本の社会学者代表団とともに中国を回った。農村視察というものが日程に組まれていて、まだ「人民公社」と呼ばれた村を訪れた。　その人民公社は上海郊外にあったのだが、見学の途中でジェット機の爆音が聞こえた。北京から来た中国外務省の役人が「ChinaAirForce！」と叫んで、筆者にカメラを構えさせた。いま思うと、上海浦西にある海軍航空兵大場基地からの殊6ナ6（以下、機6）のエレメントだった。その彼が「写真を撮れ！」と言うのは「わが国にもジェット戦闘機がある」ことを誇っていたのである。農村での出会いは、まさに「Famer」であった。