燃料•潤滑油•グリース

摘要

直近の3年間の原油価格は大きく変動していたが，2017年は原油価格が安定的に推移した1年であった.取引量と市場参加者が多く，指標原油となっているWTI(West Texas Intermediate)の価格は，2015年末に大幅に下落した後に，2016年11月に減産合意がなされたことで徐々に上昇していった.しかし原油価格の上昇に伴い，アメリカのシェール開発が増加に転じたことから大幅な上昇にはつながらず，2017年序盤には50ドル/バレル程度で推移したその後6月までは45ドル/バレルあたりで推移し，7月になると55ドル/バレル程度まで上昇した.9月中旬からは徐々に下落し，2018年1月には45ドル/バレル付近となっている.1年を通してみると，価格の変化幅は15ドル/バレル以内に収まっている.