植物由来の接着防水材を用いたグースアスファルト代替工法の開発

摘要

鋼床版においてはグースアスファルト混合物が採用されることが多いが、夏季における流動変形抵抗性の低下や、輸入品であるトリニダッドレイクアスファルト及び特殊施工機械が必要であるといった課題がある。これらを解決するため、一般的なローラによる転圧によって下層から国内で入手可能な接着防水材をアスファルト混合物に充填することで防水性の高い混合物を構築するグースアスファルト代替工法を開発した。この工法の耐久性を評価するため、国立研究開発法人土木研究所構内において試験施工と荷重車を用いた促進載荷を行った結果、問題なく施工可能であり、夏季において3万から5万輪(49N換算)走行させてもわだち掘れの進行は2～3mm程度であることを確認した。