ワイヤーによる落下防止措置(親ワイヤー+落下防止金物): 京王線東府中駅

摘要

京王電鉄(株)京王線東府中駅コンコース上部天井で実施した，既存特定天井に対する落下防止措置について報告する。建物は地上2階建の鉄骨造の駅舎·商業施設である。建物竣工は，東日本大震災後の2011年12月であるが，新築時に天井については特に耐震部材は施工されていなかった。当建物は駅コンコースという性格上，不特定多数の乗客が多く行き交うことから，増改築の予定はないが，告示の技術基準に相当する天井の耐震化を京王電鉄より依頼された。2階のコンコース(改札口およびホームへの通路部分)は吹抜になっており，天井の高さは5.66～8.06mで，6m以上の高さ部分は，幅約15.6m×長さ30.7mで，面積約477m~2となっており，吊り天井であることから，告示の特定天井に該当している。