非構造部材に求められる耐震設計技術システム天井に求められる耐震設計技術

摘要

システム天井は，照明，空調などの設備を複合化した天井である。建物の壁や梁柱などに取り合うため，地震時にはそれらの建築構造や設備などの影響を受けやすい。そのため，非構造部材である天井は地震の被害を受けやすく，而擴性が重要とされている。また，曰本は地震が多く，過去の大地震による建物の被害と同様に，システム天井の部材ゃ照明器具などの脱落などが発生している。特に平成23年に発生した東曰本大震災では，甚大な被害が発生したことから，国土交通省は天井の技術基準を法制化し，平成26年より施行された。平成30年に防災拠点などに対するガイドラインも示され，より高性能な天井の脱落対策に対するニーズは年々高まっている。