フォリー·リヒターフランス、モンペリエ　2014

摘要

18世紀以降のモンペリエでは、その時々につくられたフォリーに街の建築史が刻まれてきた。フォリーが増えるたびに、街の暮らし、特色、プログラムに変化が生じ、街の価値が高まり、街の魅力が住民と来訪者に広まった。21世紀にフォリーをつくるということは、それを機会にモンペリエ大都市圈をアピールし、都市のランドマークに斬新な建築を採用するというその創造·革新路線を再確認し、と同時に都市に付加価値を与えることでもある。となれば、フォリーはモンペリエ市の革新性の象徴である。では、この21世紀にいったいどんなフォリーを建てるべきか。そこにどんなストーリーを込め、どう語らせたらよいか。敷地や近隣や地域にどう応じるべきか。はたして都市モンペリエの現状をいくらかでも反映できるだろうか。