緑の詩保育園

摘要

幼稚園を運営している法人が新設する認定こども園の計画である。敷地は約3,000m~2で，隣接する内井昭蔵氏が設計した同クライアントの幼稚園の1/3ほどの大きさである。元もと畑地であり，既存樹は出来るだけ保存·移植する計画とした。敷地中心にあるホールを保育室が取り囲み，その間では，高さ2m程度の丘状の回遊ギャラリーがホール·保育室間のあいまいな境界を形成すると共に，段状に1,2階をつないでいる。ギャラリーの下では，ランチコーナー·絵本コーナー·屋外デッキが保育室の間に入り込み，既存樹を活かした芝生の園庭へとつながる。保育室は2学年を1室にまとめ，家具で間仕切る計画とし，異学年の連携を図つた木造園舎である。基本的に1階建，園長室，会議室のみ2階である。