まちの記憶のつなぎ方

摘要

大月私は同潤会アパートの記録を通して集合住宅の記憶をつなぐことに関心をいだき続けていたのですが、日本で「保存しましょう」と唱えると、「なぜ残さないといけないのか」と言われて苦労します。しかし、東日本大屢災のように、一瞬のうちに何もかもがなくなった時、ガレキから他人の写真を集めたり、記憶をつなぎとめようと多くの人々が膨大なェネルギーを費やすのを目の当たりにして、「あれ？みんな記憶を残すことにそんなに関心があったの？」という大いなる戸惑いを覚えておりました。この露災後に槻橋さんが建築の立場でなされている模型づくり、窪田さんが都市計画の立場で実践されている歴史や記憶に基づくまちづくりは、共に、現実のそれいけどんどんの復興の現場では無視されがちな、記憶をつなぐことをべースとしたチャレンジであり、ぜひ、お二人にお話を伺おうと思った次第です。