九州支部

摘要

九州支部は2016年に80周年の節目を迎え、記念誌が黒瀬重幸前支部長のもとまとめられて2017年5月に刊行された。これは50周年(1986年)以降の活動のアーカイブといえるもので、この間の支部の活動が概観できる。従来、支部には6つの研究委員会があつたが、2004年に災害委員会が加わり、以後7つの研究委員会で活動が行われている。さらに、九州支部独自の取り組みとして、2007年の建築九州賞の創設、大韓建築学会釜山•蔚山•慶南支会との学術交流(2007年協定締結)が挙げられている。九州では、2016年4月に熊本地震が発生し、さらに2017年7月には九州北部豪雨水害に見舞われ、大きな被害を受けた。九州支部は、熊本地震直後に災害調査委員会を立ち上げ、益城町市街地における建築物の被害状況の悉皆調査および熊本県全域における被害調査などを行い、報告書にまとめた。また、計画•環境分野の調査研究をまとめ、「熊本地震調査研究報告書(計画系•環境系)」を発行した。このような災害関連の調査研究の多くが継続中であり、支部としても引き続き重要課題として取り組んでいきたいと考えている。