陰影ある建築で外部空間をつくる

摘要

興味深いのは、この文章に続いて、サーリネンが近代建築の限界性を自覚して、次のように記していることだ. 「これらの問題を解決するのに、近代建築のヴォキャブラリーが無力であることがだんだん分かってきた.規則性、画一性、標準化、単一部材の繰り返し－近代建築の基本言語ともいうべきこれらのことがらは、今われわれが求めている多様性や、個性化とは反対の極にあるのだ.面－の平滑さや、底抜けの明るさ、キラキラするアルミやガラスの輝きでは、われわれの求めている精神は表現できないし、周辺の建物とも相いれないないだろう.おそらく、ラフなテクスチュアや、光と陰の戯れ、といったものののなかにあるのだろう.またまた真四角な建物も、この場に合いそうもない.第－、敷地そのものが極めて不整形な上に、隣接する建物に並行する面などありはしないのだ.連載27古云保の伝統構法万歳！伝統構法は玉手箱9-水俣エコハウスの材料Ⅱイグサの9割は熊本の八代地方で生産されている.畳表生産は分業システムではなく、イグサ生産者が畳表 織り加工まで－賞して行うのが特徴である.生産者と直接話せばトレーサビリティは確かだ.「00マークがついているので安心」という認定晶より信頼性はある.