都市計画の系譜1970年代～水辺都巿—ゥォーターフロントの再生7·国内·小樽函館門司港その3

摘要

今号は国内事例の締めくくりとして、筆者がこの四半世紀の間、ウォーターフロント再生にかかわつてきた、九州北端の門司港(福岡県北九州市)を解説する。この港町は、大正から昭和初期の時代には「横浜·神戸·門司」と並ぴ称される国際貿易港として、欧州·アメリカそしてアジァ·中国などの航路、そして本州とを結ぷ関門連絡船によって、まさに九州の玄関口となり、日本銀行をはじめとする各銀行·商社·新聞社の街並みが形成されるなどの繁栄の歴史を持つ。