建築的価値を訴えても巿民の心に響かないモダニズム建築の保存どうする

摘要

保存か建て替えか-。長崎巿公会堂を巡る存廃問題は、なにやら"政治マター化"してきた。地元の建築関係者による長崎都市遺産研究会(代表は林一馬·長崎総合科学大教授)が長崎市議会に対し保存の要望を行ったところ、3月の市議会審議で巿側の提出していた公会堂廃止の条例案が「継続審議」となり、同施設の閉鎖に一旦「待つた」が掛かつた状態。