大建設計

摘要

函館アリーナはスポーツの拠点として、また大規模コンペンションが開催可能な施設として計画された。1階にはバスケットボールコートを3面確保でき、イベント時には最大5000人収容できるメインアリーナ、柔剣道場が3面確保できる武道館、その他会議室等を配置し、2階にはサブアリーナ、トレーニングルームを配置している。内装材には道南杉を採用することで地産地消に配慮した。パブリックアート計画では市立博物館に保管されていた北海道で最初に作られたレンガの設置や、故金子鷗亭の書をモチーフにし伐採樹木や建築廃材を再利用した壁面デザインを行っている。屋根架構は、メインアリーナを2方向張弦梁構造、サブアリーナを1方向張弦梁構造とした。メインアリーナの屋根は楕円の先端にうねりを付けたカテナリー曲線の回転体で形成し、クラウンリング(屋根のうねり)と巴の曲線(2つの楕円)により、他に類をみないシンボリックなデザインとなっている。