建築プロフェツシヨンの未来をになう

摘要

平均年齢60歳。年齢別だと70歳の会員が一番多いと言われ る日本建築家協会(JIA)。その中で目立っている40代がいると 聞いて、話を聞きに行った。 サッカーが趣味の相坂研介さん。JIAに入ったのは、「プ レーと同様にグラウンド整備も重要だ」という理由だ。「公共 建築設計の悪循環を少しずつ変えたい」と相坂さんは言う。 公共建築の設計は約9割が入札などで決まり、残る多くも 実績がないと参加さえできないプロポーザルばかり。「大学 で4年、院で2年。その上う〜6年修行してようやく独立して も、身に付けたものを社会に還元できる場が少ない」。建築 設計者の知識や経験を持て余し、市民の選択肢も狭める この状態は社会の損失ではないカゝ。偶然、元JIA会長の 出江寛さんにそんな話をしたら、その実現のためにJIA入会 を勧められたという。