防護服国際規格とJIS化について

摘要

エボラ出血熱の感染拡大，毎年どこかで流行する鳥インフルエンザ，福島原発の放射能汚染の除染風景など，防護服に身を包んだ作業者の映像が報道を通じて目に馴染んだ感のある昨今，防護服ないし装備品への関心は年々高まりつつある.しかし，防護服の普及は作業者や事業主の安全に対する関心度によって左右されると思われる.アスべスト処理作業者の防護衣着用義務や，家畜処理のための防護服着用指示など，一部行政の指示命令によって着用を義務付けられている防護服もあるが，一般の産業界での防護服着用の普及度は統計が無いため不明である.市場規模に関しても調査会社によるレポートが市販されているようであるが，レポートを入手していないのでこれもよくわからないのが実情である.