環境水中溶存酸素の簡便な吸光光度定量法

摘要

環境水中の溶存酸素は水質汚濁の影響を強く受けやすrnく，生物化学的酸素消費量（BOD）や化学的酸素消費量rn（COD）と同様に水質の状態を示す重要な指標である．通rn常，環境水中の溶存酸素は，大気からの供給?溶解や植物rnプランクトンの光合成に伴う酸素生成によりその表面付近rnでは飽和あるいは過飽和の状態にある．しかし，夏季，水rnが停滞する湖沼のような閉鎖性水域の低層水は水質の汚濁rnに伴い溶存酸素濃度が減少し，底泥からリン，窒素の栄養rn塩類等が溶出する還元的な水環境に変化する．このたrnめ，溶存酸素の簡便な定量法は，水質の悪化を容易に追跡rnできるツールとして活用することができる．