新宿東宝ビル新築工事

摘要

特殊設備ほぼ全館の熱負荷に対し，地域冷暖房を導入した。地域冷暖房から受け入れた冷水は，熱交換器を介し，建物側の地下ピットに設けた約4000tの蓄熱槽を用いて蓄熱している。主に，冷房負荷の少ない夜間に蓄熱を行い，昼間は放熟+ DHCによる追掛けによりピーク負荷に対処する。これにより，建物の冷熱需要の最大値を削減する試算となる。その結果として，地域としての熱需要の平準化を図っている。自動制御•中央管制地域冷暖房ブラントにおける熱源設備を効率的に運用するために，中央監視データの一部をプラントと共有している。具体的には，蓄熱槽の各槽に設けた温度センサから算出した残蓄量をプラント側で確認することで，地域熱源の追掛け運転制御を行っている。