温熱環境評価

摘要

温熱環境評価の発表は1日目のE会場，および1～3日目のF会場で行われた。投稿数は合計94編であり，昨年度より16編増加している。表-1にセッション一覧，図-1に研究対象•内容の内訳を示す。住宅の温熱環境や温冷感•快適感に関する報告が多く，昨年と比較して，住宅の温熱環境に関する報告は4編増加し，温冷感•快適感に関する報告は13編増加している。E-1，E-2は連報で，大学の体育館において，利用状況に応じて空調吹出し•吸込み方式などのモードを切り替え可能な空調システムを導入し，第1報では計画概要とCFD解析を用いた冷房時の検証を，第2報では暖房CFD解析結果と室内環境測定について報告された。E-3はァトリゥム空間を擁する建築物において，BEMSとIoTセンサ（無線式の温湿度センサ）を併用した環境計測結果が示された。E-4は自動化書庫内の温度•気流分布をCFDにより予測し適切な制気口配置を検討し，竣工後の実測により設計条件が満足されていることを確認している。E-5は体育館を災害時の避難所として使用する場合の冬期熱環境について，暖房加熱速度•換気開口面積と温度差換気量•室温の関係が定常感度解析により示された。