「標準的な家庭」を基にした 家庭の省エネ（節電）評価方法の検討

摘要

現在家庭部門においても15～20％の節電目標が課せら れ，様々な省エネ（節電）対策が検討されている．しかし ながら，これらの省エネ（節電）対策の効果に対する統一 的な評価方法が，未だ確立されていないため，実際の省エ ネ効果（省エネ量，省エネ率），省エネの持続性，省エネ 対策や政策の有効性等の比較分析は，十分なされていると はいえない．ライフスタイル等のエネルギー消費への影響 を極力排除して，補助金による省エネシステム導入のエネ ルギー消費削減効果を評価することが求められている．そ こで，標準的な家庭（以下，標準家庭という）を設定するこ とによりそれらを算出する手法を新規に検討した．ここで は，家庭の省エネ効果に及ぼすライフステージとライフス タイル等家族特性に着目し，それらを標準的に取り扱った 場合の省エネ効果により，その適用性を検討した．