温泉地域の熱融通に関する研究(その1)システムシミュレーションによる熱源水ネッ卜ワークと集中型熱供給の比較

摘要

東日本大震災以降，我が国のエネルギー施策の見直しが 求められている.近年，未利用のエネルギーの利用が注目さ れており，その有効活用への期待が高まっている.日本は全 国に27,000以上の源泉が分布し，高温源泉が多数存在する が温泉熱の利用は十分なされていない.本研究では活用さ れていない温泉熱(源泉および排湯）に着目し，温泉熱の面 的な有効利用を実現する「温泉熱と排湯熱を活用した熱源 水ネットワークシステム」について検討する.