ポジショニングに関する看護師の意識調査: ポジショニング勉強会後の意識変化について

摘要

当病棟では自力でポジショニングを取れない患者は多く，看護師は日常的にポジショニングを行なつている.しかし，どの患者に対しても同じように身体の隙間を枕で埋めるといった画一的な場面が見られ，患者にとつて安楽なポジショニングだろうかと疑問を持った.そこでポジショニングをどの程度理解しているか調査をした.アンケート調査により，ポジショニングに対する基本的な知識が十分に理解されていない結果がでた.また，実際ポジショニングをどのように展開すれば，患者にとって安楽であるか，その体的方法に確信が持てない状況であると判断された.調査後，勉強会を開催しポジショニングの基本的知識と問題解決思考に基づくアセスメント方法を学んだ.その上で事例患者にポジショニングを実践した.その結果，患者の状況や好みに合ったポジショニングであるか，安楽であるかを考える行動が見られた.