CIM-oriented 3D モデルを起点とした土木構造物の設計手法

摘要

近年注目されているCIM（土木におけるBIM）の活用は，設計部門における業務遂行体制を大きく変革する契機となると考えられる．元来，設計法と構造物の解析法とは表裏一体であり，現在多くの設計コードは骨組みモデルを念頭に断面力ベースの部材耐力の特性値が示されている．一方で，近年のシミュレーション技術の進展に伴い，構造解析に用いる形状モデルは3 次元（3D，あるいは施工ステップを考慮して4D）で直接記述されるようになり，3D・4D で求解することも実用段階に近づいている．本稿では，このような状況下，3D モデルを起点とした土木構造物の設計手法を提案し，CIM-oriented 3D モデルの利活用について論じる．