高力ボルトをずれ止めに使用した鋼・コンクリート合成床版の輪荷重走行試験

摘要

ずれ止めに特殊高力ボルトを用いた鋼・コンクリート合成床版の輪荷重走行試験の結果，得られた知見は以下のとおりである．(1) 392kN（52 万回）の走行試験が終了した段階でも破壊に至ることなく，平成8 年道路橋示方書基準のRC 床版3)と同等以上の疲労耐久性を有していた．(2) 300mm ピッチで配列した特殊高力ボルトによるずれ止めは，走行試験後にも変状は見られず機能を維持できていたことから，スタッドに代わるずれ止めとして十分な性能を有していることが改めて確認された．