格子状地盤改良に対する擬似3 次元解析手法の適用条件の検討

摘要

液状化対策工法の一つである格子状地盤改良工法において高度な設計を行うためには、非線形性を考慮した3 次元FEM 解析が一つの方策として考えられるが、解析モデル作成や計算に多くの時間を費やすため、実設計での活用は難しい。一方、格子状地盤改良の数値解析において、3 次元形状を2 次元で模擬する擬似3 次元モデルが提案されている。過剰間隙水圧比に着目して、3 次元モデルと擬似3 次元モデルの比較を行うと、擬似3 次元モデルでは改良体の剛性を低減することで3 次元モデルの水圧比に近づくことが既に報告したとおりである。本論文では、水圧比だけでなく改良体にかかる応力に着目して両モデルの比較を行い、条件設定を検討するものである。