月軌道から帰還する超小型プローブの熱防御システム

摘要

超軽量の多孔質タイプのcfrpアプレータを用いた月周回.地球突入プローブの熱防御システムの検討を実施した.検討の結果，超小型プローブの地球大気圏突入速度が約11km/sの場合，最大空力加熱は約12MW/m2と予想できた.また，現在までに実施した高エンタルピー加熱試験により，LATSはこの空力加熱環境に耐荷できると考えられる.ただし，地球大気圏環境をアーク加熱風洞で完全に模擬することは不可能であることから，アブレーシヨン解析コードのrn整備も進めている•アブレ一シヨン解析結果の妥当rn性を評価できれば，将来月などの探査を終え何らかrnのサンプルを回収した衛星の再突入用の熱防御シスrnテムの構築が容易になると考えられる.