画像処理法の導入による低コストで問題依存性のない衝撃波検知法の開発

摘要

本研究の成果を以下にまとめる.rn1) Canny法と，衝撃波前後の関係式による評価を組み合わせることで，従来の衝撃波検知法では不可能であった簡便さ（計算コストを抑える）と正確さ（流体理論に裏付けられた解を得る）を同時に実現する手法の開発に成功した.そしてこれを数値計算例で確認した.rn2) Canny法のみ（=ランキン•ュゴニォを用いない）による衝撃波検知法（前手法）の課題であった「閾値の問題依存性」を，部分的に衝撃波前後の関係式による評価に置き換えることで，衝撃波の「自動検知」を実現した.rn3) 本手法の適用範囲を，曲線座標構造格子や非定常衝撃波に拡大した.そしてそれらの条件下で衝撃波が正常に検出されることを確認した.rnなお本手法は現状では2次元構造格子に対してのみ適用可能だが，これを3次元格子，更には非構造格子にまで適用範囲を拡張することが今後の課題である.