ラインLED格子投影式三次元形状計測における輝度むらの低減手法

摘要

三次元形状を計測する技術〔1〕は多方面での活躍が期待できる．また，工業分野などにおいて製品の質を確保するための重要な検査項目の1つとして，形状の評価に使用されることが増えている．ラインLED格子投影式の三次元形状計測においては，中央部分の輝度が高く，周辺部の輝度が低くがなる．ラインLED格子投影式では，レンズによる結像を用いていないため，光路中にレンズを入れても投影することができる．この特徴を使って，光路中に中央部は凹レンズで周辺部は凸レンズとなる特殊なレンズを挿入することで，投影格子の輝度むらを低減する手法を提案する．この研究では，先に述べた形状の試作レンズを製作し，このレンズを用いて光量の計測実験及び，平面計測を行う．