SMRにおけるニューラルネットワークを用いた繰返し復号のー検討

摘要

二次元磁気記録(TDMR:two-dimensional magnetic recording)を想定した瓦磁気記録(SMR：shingled magnetic recording)のための信号処理方式としてLDPC(low-density parity-check)符号化•繰返し復号化方式について検討している.これまでに，2次元有限インパルス応答(TD-FIR：two-dimensional finite impulse response)フィルタによる波形等化やITI(inter-track interference)キャンセラを提案し，ITIの影響を低減できることを示した.本稿では，波形等化と繰返し復号の機能を有するニューラルネットワーク検出器を提案している.ニューラルネットワーク検出器では，復号対象トラックおよび隣接トラックの3トラックからの再生波形と，戻されたSP(sum product)復号器出力系列から得られる復号対象トラックからの再生波形のレプリカを用いて，復号信頼度として算出した対数尤度比(LLR：log-likelihood ratio)を算出してSP復号器に渡すことで繰返し復号を行う.また，TD-FIRフィルタおよびAPP(a posteriori probability)復号器を用いた繰返し復号と比較検討している.