ライビングシミュレータを用いた注視領域、顕著性マップ、深層学習の判断根拠の比較解析

摘要

ドライビングシミュレータを用いて運転中の視線情報，車載カメラ画像，スロットル値，ステアリング値を収集し，それらから作成した注視マップ，顕著性マップ，深層学習の判断根拠をそれぞれ比較した。注視マップと顕著性マップの比較では，定量的評価をおこない，注視マップを顕著性マップで代用可能であると確認できた。注視マップと深層学習の判断根拠の比較では，周辺視の有無によるものと考えられる視認上の違いや適合率の低さが観察でき，再現率の解析から，スロットル制御のほうがステアリング制御に比べ視覚的顕著性との関連性が高いという知見を得た。