微小燃焼器を用いた完全自立パワーユニットの動作特性

摘要

災害時などに，個人ベースで熱源?電源として利用できる携帯型のパワーユニットの開発が注目されている．そこで，従来の一般的なバッテリーに利用されている電池と比較して50倍以上のエネルギー密度を有する炭化水素燃料を用いた超小型電源の開発が期待されている(1), (2)．著者らはこれまで，セラミックス管の内壁に多孔質状に白金触媒を焼結させることで，消炎直径以下の管内においても安定して火炎を維持することが可能な炭化水素を燃料とするマイクロコンバスタの開発を行ってきた(3)-(5)．このマイクロコンバスタを熱電変換素子と組み合わせることで，発電した電力の一部を用いて空気を圧送し供給する，完全自立状態での発電が可能な出力が数100mW級の超小型発電装置の作成に取り組hでいる．本研究では，完全自立状態においてより高い出力が得られる条件を探すことを目的として，構築した小型パワーユニットの動作特性について検証を行った．