環境性·技術経済性に基づく再エネ利用技術の評価： 蓄電池援用水素製造の例

摘要

再生可能エネルギー(再エネ)の大規模利用には、その資源の特性に合わせた技術の組合せが必要である。電力網への接続に制限がある太陽光や風力といった変動性の自然エネルギーによる発電は、大規模な出力制御が実施されている1)。エネルギー需給の時空間ギャップや、周波数変動といった電力品質など、調整技術が必要であり、再エネ関連技術の環境影響の総合的な評価が必要である。 本研究では蓄電池援用水素製造システムを例に、再エネ利用技術の評価要件について環境性·技術経済性の観点から議論を行う。例としてライフサイクル評価(LCA)による温室効果ガス(GHG)排出と資源消費(ARD)に加え、均等化水素原価について分析する。