東海道新幹線ＭＥ形配電盤故障点標定機能の開発と実用化

摘要

本研究では、複数変電所でのAT 吸上電流計測の同時性を確保することで、既設ロケータより故障点標定の精度を向上できることを確認した。本ME ロケータを実用化することにより、老朽化している既設故障点標定装置の取替の省略を実現し、大幅なコスト低減を図ることができた。今後の方針として、AT の漏れインピーダンス補正係数をき電回路別に設定することの有効性を検討するとともに、新たな故障データによる検証を継続しつつ、新幹線変電所配電盤取替に合わせ順次導入を進め、東海道新幹線の全線に展開を図っていく。