燃料の収集が不安定かつ収集コストが高価であるバイオマス燃料は化石燃料である石炭，石油，天然ガスに比べ価格が高価格で設定されるため，普及には至っていないのが現状である．一方で，年間発生量が全国で約500万トンの建築廃木材リサイクル工場で使用されるエネルギーの50％は重機等に用いる軽油であり，この軽油を建築廃木材から製造できれば，リサイクル促進に加えて，CO2排出量低減も期待できる．本研究では，建築廃木材をガス化し，Fe系触媒を用いたFischer－Tropsch（FT）合成によって製造する液体燃料を対象とし，Biomass to Liquid（BTL）プロセスの設計を行った．
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