1次元金属回折格子を用いた表面プラズモンセンサの屈折計応用に向けた分解能評価

摘要

本研究では1次元金属回折格子を用いた屈折計作製に向けての研究を行っている。これまで我々は1次元金属回折格子を用いて屈折率が1.36～1.7の媒質の検出を確認しており、この事より、表面プラズモンポラリトン(SPP)の励起によって起こる反射率のディップ、透過率のピークを測定することで屈折率の測定ができると考えた。これまでの研究で、測定する媒質は1種類のみであったが、本研究では屈折計への応用に向けて2種類以上の媒質が混ざった混合媒質の濃度変化によって屈折率が変化したときでも表面プラズモンセンサを用いて混合媒質の屈折率を測定できることと、屈折率の検出限界を明らかにすることを目的として研究を行った。