大型動的コーン貫入試験のロッドと地盤の静的周面摩擦力の測定例

摘要

大型動的コーン貫入試験では，0.2m貫入毎にロッドを回転させてトルクを測定し， そのトルク値を用いてロッドと地盤の間に発生する周面摩擦力を補正する方法を採つ ている。ただし，その方法が正しいかどうか確認されていない。そこで，図-1に示す ようにアンビル直下のロッド上部と捨てコーンが被るロッド先端に荷重計を設置し， 動的貫入時及び自沈を含む静的貫入時の両荷重を測定し（先端荷重計で先端抵抗を測 定），周面摩擦力を直接求めることを試みた。しかし，動的貫入時にロッドを伝播す る荷重は反射波によって複雑な挙動となるため，この測定方法のままでは動的な周面 摩擦力を求めることはできないことがわかった。