坑内変位計測に基づく支保軸力の推定と支保パターンの妥当性検証

摘要

宫古盛岡横断道路は，岩手県宫古市と盛岡巿を結ぶ全長約100 kmの地域高規格道路である.現在の国道106号線は急峻な山地部帯を通過するためカーブや縦断勾配がきつく，冬季には路面凍結による事故が多発することに加え，復興支援道路に位置づけられていることから，早期開通による交通環境の改善が期待されている.新区界トンネル（仮称）は，当該道路のなかでも最大の難所である区界峠を貫く全長4，998mの長大トンネルである.位置図を図—1に示す.