Pd/TiO2光触媒の CO2還元性能向上のための還元剤のモル比 および重ね合わせ配置の検討

摘要

TiO2光触媒を用いることで CO2は H2O、H2等の還元 剤との共存下で CO や CH4といった燃料種に還元され る。しかし、TiO2の CO2還元性能はまだまだ低い。そ こで本研究では 、（1）金属担持による電荷分離促進と 可視光応答化、 （2）H+供給を担う還元剤の最適化、 （3）光触媒の重ねあわせによる光と電子の有効活用、 による性能向上を目指す。担持金属として還元性能に 優れた Pd を選定し、パルスアークプラズマガン法で TiO2薄膜に担持する。パルス回数は、過去の研究を参 考に100とした。また、還元剤にはH2OとH2を用い、 その比率を変化させて最適化を図る。TiO2薄膜コー ティング基材には網目状ガラス繊維（日本無機製シリ グラス U；NGF）を用いた。光触媒コーティング済み NGF を1枚もしくは2枚重ね合わせて、CO2還元性能に 与える効果を評価した。本発表では SEM、EPMA、 TEM、EDX、EELS による光触媒表面分析の結果、お よび照射光波長域を変化させた際の CO2改質実験の結 果について報告する。