撹拌技術の基礎と最新実用化技術

摘要

まずは撹拌目的を明確に定めて考える必要が有る。 目的は１つではなく、複数の場合もあるが、その中で 重要な目的に絞って考える。次に槽内の流動状態をど のようにすると効率的かを考え、それに沿ってインペ ラや槽形状、槽内構造を考える。翼の特性として同じ 撹拌動力でも高吐出（低せh断）の特性の物から高せ h断（低吐出）の特性の物まである。撹拌目的に合わ せて槽内の流動状態やせh断力の分布を決めていく。 そして、液特性（粘度や比重、粘性特性）と流動特 性（撹拌レイノルズ数 NRe＝ρ·n·d2/μ：以降 Re 数）により、槽内の流動状態が異なることも考慮し、 最適な撹拌翼（図１）や、撹拌槽内の邪魔板などの槽 内構造を決定する。この、撹拌翼を中心とした撹拌シ ステムを最適に選定することが重要となる。あとは、 各種の化学工学計算（混合時間·粒子浮遊回転数·伝 熱計算などや撹拌強度（Ｐ/Ｖ値など） ）にて、必要撹 拌強度を決定し、撹拌動力計算式にて撹拌動力を決定 する。