MgH2-カーボンナノチューブ複合体の水素貯蔵特性

摘要

MgH2は高い体積?質量水素密度を持ち、安価な水素 貯蔵材料として着目されている。しかし、水素貯蔵タ ンク適用時には、7.6 mass%と水素吸蔵量が大きいた めに、水素吸蔵?放出時の膨張?収縮による体積変化が 30 %以上と大きいことが課題となる。さらに、水素吸 蔵?放出を繰り返すことにより、Mg 粉末の微粉化が起 こる。粉末の状態でタンクへ充填すると、このような 体積変化が起こることにより微粉化した粒子がタンク 底部へ堆積し、体積膨張することでタンクが変形する などの問題がある。このため水素貯蔵タンクへの応用 に向けて、体積変化に対応し、微粉化した際にも粒子 の空間的な位置が保持できる構造体が必要とされる。