層状遷移金属炭化物MXene の電極応用

摘要

電気化学キャパシタは、中国における政策的なキャパシタ搭載バスシステムの導入を背景とした需要の拡大が今後も継続すると考えられる。特に、リチウムイオンキャパシタは、電気二重層キャパシタと比較して高エネルギー密度を持つため、更なる高性能化による市場規模の拡大が期待される。しかし、リチウムイオンキャパシタの負極反応はリチウムイオン電池と同等であり、電気二重層キャパシタ電極と比較して充放電容量が大きい一方、イオン移動が律速となり入出力特性が低下しやすい。従って、電気化学キャパシタに期待される優れた入出力特性を維持したまま高エネルギー密度を実現するためには、大容量と高入出力特性を兼ね備えた負極の開発が求められる。