緑色光合成細菌の光捕集超分子複合体·クロロゾームと合成亜鉛 クロロフィル誘導体の複合化

摘要

光合成の初期過程における、効率よい太陽光エネルギーの捕集と伝達の基盤は優れ た可視光吸収特性を有する色素分子が秩序だって配列した集積構造である。そのよう な天然光合成アンテナ超分子を合成機能分子と複合化する方法論の開発は、 太陽光を 利用した物質変換システムの効率化に寄与することが期待できる。そこで本研究では、 緑色光合成細菌の主要な光捕集超分子複合体·クロロゾームを対象として、合成亜鉛 クロロフィル誘導体との複合化挙動を解析した。