フェムト秒レーザーを用いたTobacco BY植物細胞への巨大高分子導入

摘要

植物への遺伝子導入は光合成や環境応答といった生理機能の研究に加えて、作物の遺伝子組み換えなど我々の身近な生活においても重要な技術である。一般的にはァグロパクテリゥムを用いる生物学的手法やポリエチレングリコールを用いる化学的手法、またパーティクルガンやエレクトロポレーション法などの物理的手法が遺伝子導入に用いられる。しかし遺伝子の導入効率が低いことや前処理の煩雑さ、ランダムに遺伝子が導入された細胞群から導入された細胞を選別するコストなどがしばしば問題となる。本研究では細胞選択的かつ高効率に植物細胞へ遺伝子を導入する手法として、フエムト秒レーザーアブレーシヨンにより細胞に小孔を形成するフォトインジェクションを検討した。