無人航空機システムのためのネットワーク構造及び通信回線の空間配分に関する一考察

摘要

本検証では非常に簡易的なネットワーク構成を想定したが，周波数利用効率向上を目指した無人航空機システムの設計のためには，前述したネットワーク構造及び回線割当方法のより詳細な検討が必須である.例えば，UAの電波伝搬を考慮したグループサイズの設計や，UAの通信要求量の変化及びUAの移動に応じて動的に回線を割り当てるためのアルゴリズムの構築，同一周波数帯を利用する他のシステム（近距離運用ドローンゃロボットなども含む）との共存のための周波数の空間多重方式などが挙げられ，今後更なる検討を実施する必要がある.本研究の一部は総務省委託研究開発「無人航空機システムの周波数効率利用のための通信ネットワーク技術の研究開発」によるものである.