太陽光発電のインバータ交流側に接続した平滑用蓄電池の充放電抑制制御の実験的検討

摘要

家庭用·産業用などで一般的に用いられている太陽光発電システムでは，太陽電池を電力会社の電力系統に系統連系している.この太陽電池は日射量により出力が変動する不安定な電源である.従って，大規模な太陽光発電システムが系統連系を行う場合，発電電力の不安定性に起因して，発電電力をインバータで直流から交流に電力に変換する際に，周波数や電圧が変動する可能性がある.そのため，連系出力の変動抑制対策を講ずることが求められている.その対策として蓄電池を併設する場合，一般的には1次遅れフィルタ等を適用して平滑化が図られている.しかし，この場合，蓄電池に大きな充放電電流が流れ，その充電電荷量が平滑化した太陽電池出力にほぼ比例するため，蓄電池に大きな負担がかかる.